ちょっと山歩きとかしてみたいかも…。
普段からそういうことに慣れている方には何の問題もないが、遠かったらしんどい、道が険しかったらしんどい、子供がぐずったら鬱陶しい、意外に大したことなかったら時間の無駄…。
我ながら、なんてネガティヴシンキンングなんだ!これじゃぁイカン!
座右の銘は、「考える前に動け!」なのだ。今決めた。
JR福知山線廃線敷を歩いた
ちらっと雑誌で見かけた、ハイキングコースの紹介記事に「ピンっ」ときたので、娘を誘ってみたら快諾された。
結論から言うが、上記懸案事項は全て一瞬で吹っ飛んだ。ああ、面白かった。
近い
JR大阪駅から宝塚線で30分ほど、「生瀬」で降りる。「宝塚」の次の駅だが、車窓の風景が、この一駅で急変する。「山へ来た感」が掻き立てられて、気持ちが乗ってきた。
生瀬から20〜30分ほど、国道沿いを歩くことになるので少し注意が必要。案内の看板がたくさん出ているし、これが目的で歩いている人は多いので、迷うことはないだろう。
楽チン
言わずもがな、平坦な道しかない。何しろ、もとは線路が敷いてあったところだ。枕木が残された部分もあるが、総じて歩きやすい。単線が走っていたところなので、広くはないが危険な場所もない。
鉄男も満足
鉄道の名残は、残念ながらあまりない。
古びた速度表示の看板や、多分信号が設置されていたのだろう、その土台らしきものがある。それでも、トンネルや鉄橋を歩いて通るのは、とても不思議な体験。
特にトンネルは、もちろん照明もないので真っ暗。懐中電灯必携である。内壁がゴツゴツしている感じが、どこか不気味でもある。
さすがに真夏はキツイだろうが、涼しい。
マイナスイオン浴び放題
これこそが特筆ものなのだが、ものすごい山奥に来たような気にさせてもらえる。
ゆっくり歩いても2時間ほどの行程ほぼ全てが、片手が山の壁、もう片手が川(崖)といった雰囲気で、緑と空の青と水や鳥の音やらが、これほどまでに心を浄化してくれることに感動できる。
ちなみにこの川、武庫川には違いないが、下流の穏やかなイメージとはまるで違う。巨大な岩がゴロゴロした激流で、吸い込まれそうに澄んでいる。
まとめ
こんなに簡単に山歩きが楽しめて、ちょっと拍子抜けするくらいである。
近くて手軽。小学生以上なら問題なく歩けるだろう。
都会でお金を使う遊びもいいが、自然の中に放り出されただけで、「あるべき場所に戻って来た」的な落ち着きを取り戻せるように、そういうのがやっぱり人間には刻まれているんだな、とそんなことが感じられた一日だった。
ファミリーにも、カップルにも、みんなオススメである。
森下昌彦(えむもりさん)
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