〝ロードバイクブーム〟の落としどころは何処だろう? 〜シルベストサイクル難波店の試み〜

難波の高島屋に「シルベストサイクル難波店」がオープン。その〝記念講演〟に参加した。

「初心者のためのロードバイクおすすめ講座」として、統括店長の山崎さんがお話になった。

この方、なんと元オリンピアンだそうで、温厚な語り口ながら、オーラがビシバシ弾け飛んでいた。

オープン記念講演

ようこそ、ロードバイクワールドへ

30分弱ほどの短い時間だったが、「大阪は近くにバラエティーに富んだサイクリングロードがたくさんあって最高」とか、「ロードバイクはヨーロッパでは紳士のスポーツ」、「大人のプラモデルとしても楽しめます」なんて、そそられるキーワードが満載で楽しかった。

僕は、もちろんロードは持っているし乗っているけれども、人それぞれ視点が違うので、どの意見も貴重で興味深い。昨今、ロードバイクブームだそうで、裾野が広がることは好ましい。ブームを超えて、しっかりと定着して、日本にも文化として根付くだろうか?

山崎統括店長

ターゲットは誰?

ただ、自転車屋さんはやっぱり路面店でないと辛いのではないだろうか。百貨店の客層を狙うという意味合いもあって、ハイエンドモデルを揃えているといった特徴を持つお店らしいが、マイバイクを持ち込むのに、お店の人を内線で呼んで来てもらい、移動のためのスタンドに乗せて、さらにカバーをかけてエレベーターに乗せてもらう、という行程は、なんとも面倒だ。

それとも、ある程度のPRが完了したら、お店としての「任務遂行」となるのだろうか。アンテナショップ的というか…。

もちろんビジネスは大切だけれど、敷居の高いスポーツにしてしまうのは、ちょっと違う気がする。演目どおりに初心者を取り込まないと、マニアだけのものになってしまう。それはあまりに惜しい。

提案だけしてあとは放置、それでいい。どうせそれで上手くいく

みんなが、それぞれ自由に奥深さを堪能できるのが、理想のように思うが如何だろうか?てんでバラバラのように見えて、実は絶妙にバランスされているというような…。

これ、広〜い意味で、社会そのものって、気もする。

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森下昌彦(えむもりさん)

大阪在住50代。妻と1女1男。  長く医療業界に携わったが、軸足を移すことを模索・実行中。 詳しいプロフィールはこちら