妻は、僕や子供たちの身体のことをおもって、極力手作りのものを食べさせてくれる。だから僕は、お昼は 「愛妻弁当」だし、夜の外食もほとんどない。
それはとても有難いことには違いないが、却って食に対して無頓着になってしまうというデミリットも生むし、ちょっとした〝浦島太郎状態〟に遭うことに気付いた。
時には孤食もいいもんです
夫婦だからといって、365日、3食全てを共にするわけではない。どちらかがイレギュラーに出掛けることもある。
先日、妻が子供たちを連れて外食した。残された僕は、変な下心が無くても、ちょっと嬉しい。こんな時こそ、普段妻があまり良い顔をしない、揚げ物なんかもコソッと食べてみたくなる。
でも、こう言ってはなんだが、家で一人っきりになれる時間はとても貴重なのだ。邪魔されずに家で静かに過ごすなんて、10歳と3歳の子を持つ親にとっては、無理難題も甚だしい。
そこで、出来るだけ食べることに時間を掛けないことが第一選択に上った。この時は「ご飯」が食べたかったので、ファーストフードは却下。すると、普段は全く意識にのぼることのなかった、コンビニの惣菜コーナーが目に付いた。
ローソンセレクトを買ってみた
コンビニで買う食べ物と言えば、たまに菓子パンやドーナツくらい。それも、極タマに…。僕の場合はそんな感じだ。
「所詮インスタントだろっ!」とやや見下した感があることも否めない。しかし、ローソンにせよセブンイレブンにせよ、クオリティーが上がっていることも勿論耳にする。
未体験ゾーンへ足を踏み入れて、脳を刺激するのだ!そんな大層なことでもないか?
「よし、ギョーザや!」
これ以上何を望むの?
持って帰ってすべきことは、〝レンジでチン〟のみ。袋ごと入れて、1分半加熱するだけ。あまりの手軽さに驚愕。
冷蔵庫にあったポン酢に、辛子を加えて食す。純中華よりも、和風が好きなのだ。
「美味いんじゃねぇか?」
何も高級中華を望んでいるわけではないし、これで十分じゃないか。王将もウカウカ出来ないのではなかろうか。
餃子が5個入って100円。コンビニは高いというイメージは確かにあるが、種類によっては、ここまでリーズナブルなのだ。僕が買った日はセール中で、さらに税込97円になっていた。
お得感半端ない。
コンビニフード最強伝説の始まりか?
決して、食事時間が無駄だと言っているわけではない。通勤中に歩きながらのおにぎりで、朝ごはん終了!なんて人も居るようだが、まっぴらゴメンだ。
でも、少しでも手軽で美味しくて、時間も省けるとなれば、選択肢の上位に挙がってくるのは、必然ではなかろうか?
毛嫌いする要素があるとすれば、食品添加物がどうこう…ということなどがあるだろうが、こればかりは完全シャットアウトは困難だろう。ほどほどに自制しましょう、としか言えない。
何れにしても、この身近なお店の商品が、食生活を大きく変えてしまう可能性に、僕は今更ながら気付いたのだ。
日本人の労働生産性の低さは、先進諸国と比べると特筆モノらしいが、その辺をも上向きに転ずることに、貢献するポテンシャルを十分に持ち合わせていることを感じた。食生活のみに留まらないのだ。
「国際競争力増強の陰に、コンビニあり!」か?
恐るべし、コンビニフードなのだ。
凝り固まる頭に警鐘を
国際競争力の前に、僕は個人競争力を高めよう。未知のものにも、好奇心旺盛にどんどん首を突っ込まないと、色々すごいことを見逃してしまう結果になる。
ハイパフォーマンスのためにはルーティン作業を取り入れることが必要だが、あえてそれを外すことで、ワクワク感が増して脳が喜ぶ、という面もあるはずだ。その辺のバランス感覚を極めていきたい。
森下昌彦(えむもりさん)
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