近所のマクド、リニューアル後の感想 〜それでも迷走は続く〜

よく利用させていただいている、マクドナルド文の里店。実は〝ご近所さん〟だ。

このお店が、3月初旬にリニューアルOpenしたので、早速レポートする。

回復を願っています

聞くところによると、マクドナルドの経営状況が上向きになっているようで、喜ばしい。

しかしながら、多くの不採算店を閉めた効果が出始めているだけ、と見ることも出来そうだ。あくまでも素人目線だが…。目新しいヒット商品が飛び出した、というもの聞かない。

カサノバさんの苦悶はまだ続くかも知れないが、ここから真価を見せて欲しい。

何をしに行くんだ?

「よく利用させていただいている」と書いたが、そもそも僕はマクドへ何をしに行くのだろう?

〝食べに行く〟のは当たり前だが、多くの人はそれだけではないだろう。僕もそうだが、時間と空間が欲しいのだ。美味しいものが食べたいというのを第一条件にする時、悪いがマクドは選択肢にない。しかし、安い値段で〝場〟を確保するという意味においては、十分に価値があると思っている。嫌な顔をされずに、長時間のパソコン作業ができる店は、今のご時世でもやはり少ないからだ。

お勉強お断り

ターゲットがぼやけている

でも、僕のような人間が大満足してマクドを利用しているかと言えば、やはり今一歩の印象が拭えない。時間帯やお店のロケーションによっては、「場違い感」が甚だしいのだ。

まず、お客さんの年齢層が若い。安く手軽に時間つぶしが出来る点で、彼らには重宝がられているのだろう。コンビニの前でたむろする人種に通じる。ゆっくり落ち着いて集中したいおじさん族には辛い。

しかし、コンセントのある席を増設したりして、〝お勉強派〟を受け入れる姿勢だけは強調しているように思える。でも、インテリアは残念ながら相変わらずチープだし、座り心地についてはほぼ無視したのだろうと言いたくなる椅子が増えた。

背もたれが省かれた椅子

座席間隔が狭い

要するに、誰に来て欲しいお店なのか、そのあたりのコンセプトがはっきりしないのだ。マクドナルドのコアなファンって、いったいどんな人なんだろう?

ストック収入を増やさなきゃ

この春から、新メニュー「グラン」が投入されたようで、そちらに期待しないでもないが、正直なところ小手先の策に過ぎない印象だ。「どうしてもこれが食べたい」「これでなきゃダメ」と思ってマクドに来ている人が、沢山居るとはとても思えないからだ。

マクドに来る人は何を求めているのか?どうやってリピーターになってもらうのか?そこの部分のリサーチが弱いように感じるのだが、いかがだろうか?

今の時代、「安かろう悪かろう」が受け入れられる余地は、もう無い。安定して掴み続けるには、〝上質〟を訴求しないと結局自分の首を絞める。

「なかなかやるなぁ〜」と思わせてもらいたいと願う、ファンの一人を自認するが、まだ先は長そうな予感がする。

リニューアル看板

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森下昌彦(えむもりさん)

大阪在住50代。妻と1女1男。  長く医療業界に携わったが、軸足を移すことを模索・実行中。 詳しいプロフィールはこちら