実際に会ったこともないので真偽は不明だが、テスラのイーロン・マスクは着替えが出来ないという。
興味の対象が多過ぎて、次々と落ち着きなくあちこちに飛び移るので、とても着替えどころじゃ無いらしいのだが、まるでADHDかと見紛うような我が家の6歳の息子並みのそんな破茶滅茶さが、むしろこれからの時代には大人にこそ必要なのかも知れない。(決して病気を揶揄する意味では無い)
大きく揺れ動く時代の波に乗り遅れないために必要なのは、頑なに動かないことである筈はなく、むしろしなやかに変化することなのは明白だから…。
「多動力」こそが人生を切り拓く
僕は完全に「旧世代」だと自覚できる。
ホリエモンが言うように、何年も下積み生活で苦労することの意味が薄れてきている時代だ、ということは理解できているつもりだ。それでもやっぱり、染み付いた感覚はなかなか拭えない。どこかでまだ「石の上にも3年」と思っている。厄介だが、ほとんど「正義感」だ。あって当たり前のもの…。
それに、なんと言っても「他人にどう見られるか?」という感情が邪魔をする。誰も他人のことなんかイチイチ気にはしていない、と強く念じないと、自分の足を引っ張る羽目になる。
「動く」ことから全ては始まる
だから結局どうすれば良いの?と聞かれたら、次の4つを上げることが出来る。
- とにかく始める。準備は要らない。必要な知識・ノウハウは自ずと身に付く
- 「完璧主義」を捨てる。〝そこそこ〟出来たら次へ移る。「完了主義」で十分。
- 「ワクワク」しないことは捨てる。
- 常に、効率的に終わらせる方法を考えながら、とにかく「動く!」。
いつも感じていることだが、理想としている自分に少しでも近付いていることが自覚できていると、精神的にもとても良い状態が続くので、ますますパフォーマンスが上がる。
そして、「近付く」とは、必ずしも何らかの結果を伴う必要はなく、目指す方向へほんの僅かでも進んでいるだけでOK。つまり、行動が継続していることが全てである。
理想を頭の中だけに留めていても、何の変化も起きない。小さな行動の積み重ねが、大きな地殻変動に繋がり得る。
そして、一点突破もいいけれど、多方面から多角的に攻め込んだ方が、可能性が広がりますよ、って話なのだ。インターネットもスマホも今や当たり前。ツール的にも、それが許される時代になってきたのだ。ためらう要素が見当たらない。
まとめ
最後に、ブラックバイトが無くならないのは、「ブラックバイトだ〜!」と声を上げるばかりで、結局その仕事をいつまでも続ける人がいるからだ、という至極当然のことが書いてあったので触れておく。
ブラックな仕事だし、ワクワクもしないし…、なんて思ってる暇があったら、さっさと辞めて次を探した方がずっとマシだ。自分がその仕事をしなくなったとしても、世の中的には何の不都合もない。誰も困らないのだ。
「その仕事をやる人がいなくなったら、仕事自体がなくなるか、時給が上がるか、ロボットがやるか、のどれかだ」とホリエモンは書いている。その通り!
いや、でもちょっと待て。
自分がその仕事をしなくなったら困る人がたくさん居た方が、社会貢献度は高いし、それだけ自分の希少価値も高いということになる。自分の替わりは居ない、ロボットなんかでは代替できない、という存在であることを目指すのは、向上心のある人間としては当然であろう。
その境地に至る術が、この〝多動力〟に他ならない。
楽しくてワクワクすることのみにフォーカスして、次々とチョイスして飽きたらすぐ乗り移る。
「万歳ストレスフリー!」
何だか、無性にワクワクする本なのだ。オススメである。
森下昌彦(えむもりさん)
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