人間の頭もパソコンも、余力があった方がそのパフォーマンスを発揮しやすい。
ひと口に「余力」と言っても、急にスペックが上がる訳もなく、困惑してしまう。
それなら、潜在能力をフルに使い切る準備を整えておくことにシフトすべきだ。次々と迫る難題を華麗にさばくには、ちょっとしたコツが要る。
「書き出して」頭の負荷を軽減する
部屋の本棚をパソコンのストレージに例えるなら、机はメモリーということになる。
本棚に多くのデータがあっても、机が小さいと作業が捗らない。
仮に机が小さいなら、その上を常に整理整頓しておくことで、出来るだけマイナス影響を抑え込むことが必要だろう。
ところが、一旦作業モードに入っても次々と雑念が湧いてきて、集中力が続かないことは無いだろうか?僕なんか、正直なところその繰り返しだ。
そこで
それは、いわば机の上が片付けても片付けても、すぐに直接関係のない書類で埋まってしまう状態。
ここは、いちいちイライラするのを回避することを優先して、一時的に目の前の事態を〝忘れる〟ことにする。
方法としては、とにかく「書く」ことが一番。その場に直接関係のないことが頭に浮かんだら、とにかく全部走り書きするのだ。
メインの作業とは別に、メモ用紙とペンを常に置いておけばそれが可能になる。
人間は目の前の作業たった一つにしか集中出来ない。どれだけ「マルチタスク」とか言っても、その瞬間瞬間を捉えて見たとき、「マルチ」は決してあり得ない。
だから雑念は積極的に排除して、頭の中をクリアに保つのだ。効率を落とさないための頭の中の環境改善である。
ペーパーレスに逆行
僕の場合、チラシの裏でも何でも良いので、紙を結構な量持ち歩いている。ボールペンのインクの減り具合も、そこそこのスピードだと自負する。
余計な事が浮かぶ度に、「書いて忘れる」また浮かぶ「書いて忘れる」の繰り返し。
ノイズは起きるモノと割り切って、思考が横道に逸れる前に「一時保留フォルダ」に退避させておくようなイメージだ。
産物もある
追伸だが、「一時保留フォルダ」に溜まったモノに、結構前から気になっていたのに忘れていたモノが含まれていたりして、ちょっとスッキリすることがある。
思考がフラフラして定まらないのは、決して良いことではないだろうが、少し寄り道したから気付くこともない訳ではない。
邪魔なモノを排除するためのメモも、頭の深くに潜んでいるものを探り当てるためのメモも、どちらも大切なんだという事がよく分かる。
森下昌彦(えむもりさん)
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