文章が苦手という方は多いだろう。宿題の読書感想文に悩まされた経験は、こんなにも長く、ネガティブマインドとして心に巣くっている。
文学作品を書こうとする訳ではない。せいぜいSNS、ブログ程度だ。僕の場合、その程度であるにも関わらず、時間がかかり過ぎるのが問題だと、自覚しているのだ。
文章が上手くなる上に、時間も短縮できたら、一石二鳥ではないか。そんな気持ちで手に取った本には、そのテクニックが満載であった。
早速、紹介しよう。
あなたの文章が劇的に変わる
いきなり種明かしになってしまうが、文章にはある程度パターンがあるし、押さえるべきポイントがある。
しっかりそこを踏まえれば、自動操縦的に、そこそこの文章は出来てしまう。しかしながら、そのレールに乗せるには相応の準備も必要で、そういう意味では、書く前から勝負は始まっていると言える。
良い準備でほぼ決まり
何事も、入念な準備が良い結果に繋がるのは明白である。
文章を書くことにおいて、「良い準備」とは何か?それは誰に向けて書く文章であるのかを、しっかりと意識することである。
不特定多数ではなく、ターゲットを絞り込む。そして、その人に何を伝えたいのか?さらに突っ込むと、ターゲットの行動を促すことが出来るかどうか?まで想定した上で、ゴール設定出来ていることが望ましい。
読んでもらうにはインパクト
まず目に付かないことには、読んではもらえない。それならば、新聞雑誌で言うところの「見出し」はとても重要である。
ずばり〝タイトル〟である。
勢いを感じる言葉で、誰もが惹きつけられそうなワードを入れる。細かなテクニックではあるが、なるほど思わず読んでしまいそうになるフレーズというのは、確かにある。
数字を使う
具体的イメージを伝えやすくするために、数字の力を借りよう。
誰かが「ダイエットしよう」と言ったとしても、ただ単に「ダイエット」と言ったのか、「2kg落とそう」なのか、「15kg!」なのかによって、印象はまったく違う。
より相手に伝わりやすくするために、自分の心の動きまで乗せてしまわなければならないのだ。
「ダイエット」→「へぇ〜(ほぼ忘れる)」
「2kg」→「あんまり大したことないなぁ…」
「15kg」→「ええっ、ホント?」
▲ 「3つの〇〇」とかキャッチーですよね
心の動きを伝える
文章にしようという思いが起きる時、そこには何らかの「心の動き」つまり〝感動〟があるはずである。
その熱が冷めないうちに、即座に文章にした方が良い。自分自身の内面を覗くことにも繋がる。そして心を整えて定着させることが出来る。つまり「成長」である。
フランシス・ベーコンは、「読むことは人を豊かにし、話すことは人を機敏にし、書くことは人を確かにする」という言葉を残しているそうだ。
なるほどねぇ…。
▲ 気づきがたくさん
すべての始まりは「行動」
文章を読んで、「感動した」と言う。「勉強になった」と言う。しかし、そこで終わっていては、何も無いのとほぼ同じだ。
その次に、行動に変化があってこそ初めて何かが動き出す。
「文章が劇的に変わる」とは、それを読んだ人が、目標に向かって行動を促されるような、思わず腰が浮いてしまうような、そんな〝背中をグッと押す〟手助けになる文章が書けるようになることである。そう気付くことが出来た。
簡潔で読みやすく、確実に成果が現れるであろうメソッドがたっぷり。オススメ本である。
森下昌彦(えむもりさん)
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