体の衰えを感じる場面が増える年齢になったが、それは自身の健康状態と向き合うチャンスなので、悪いことばかりでも無い。
しかし、気を付けようという思いとは裏腹に、習慣だから変えにくい部分もある。
「食べ方のクセ」はその最たるものなのだが、危険領域に入る兆しを掴んでしまえば、自制心を発揮しやすくなる。
「馬鹿喰いグセ」をやめる決意をした
もともと「食いしん坊」なのは否定しない。でも、食べ過ぎて「お腹の調子がちょっと…」ということが多くなった気がする。これまでは、そんなことは殆ど無かった。
どんな時に食べ過ぎてしまうのかを思い返してみると、対策が立てやすいことに気付いた。
「楽しい」の裏に潜む危険
誰でもそうだと思うが、楽しいと気が緩む。気が緩むと、ちょっと普段とは違う行動に出やすい。
僕の場合は、遠出する時とかの、非日常のワクワク感と「食べちゃえ!」がセットになってしまう。
小豆島にひとりで出掛けようという夜。次の日は休みだし、多少ニオイのきつい物でも平気。妻もいないので、「そんなジャンクフードばかり食べて…( *`ω´)」なんて小言を聞かなくて済む。
ラーメン、餃子、ビールの定番セットに、軽~く締めにスイーツまで付けてご機嫌だったのだが、1時間後には崩壊。
少し賑やかめのお店で盛り上がった時とかも同様。特に親しい訳じゃない人と、思いのほか話が弾むなんてこともある。そういうのは、「食べ過ぎ」よりむしろ「飲み過ぎ」注意。
要するに、楽しいとブレーキが効きにくい、という話。
粗食主義?
妻は、アレルギーを気にしているという理由もあって、脂っこいガッツリ系の料理は滅多に作らない。
僕はそれがやや不満なこともあるが、最近ではそれほど気にならなくなってきた。上手く飼い慣らされてきたのかも知れない。
いづれにしても、「普段と違うものを口にしているぞ」「普段と心理状態が違うぞ」に自身が敏感である方が、コンスタントにパフォーマンスを発揮しやすい。
妻は、食の面から家族の健康を下支えしてくれるパートナー。そう思うと、「ちょっと食べ過ぎてお腹壊しました~」は、たまにはええやん!って程度のことではあるものの、彼女に対しては少し失礼な話なのかも知れない。
我慢じゃなくて自己制御
しかし、二日酔いの次の日に、「もう酒はやめた!」と、何度決心したことか…。
もう少し落ち着いて、「節制してます」って顔をしても、誰一人として「付き合い悪いなぁ」とは言わなくなった。
年齢に見合った「カッコよさ」があるのだ。それを目指せば良いだけである。
森下昌彦(えむもりさん)
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