僕は大阪出身だけれども、マインドは「小豆島の人」だ。
亡くなった名監督トミー・ラソーダ氏は「俺の身体にはドジャーブルーの血が流れている」と言ったそうだが、それと同じである。
当然ながら、そんな僕の人生のビジョンには、小豆島が大きく絡んでいる。
「小豆島をアクティブな人で溢れた島にする」を実現したい。
「小豆島が好き」と残りの半生をリンクする決意
僕は長く医療や福祉の現場で働いてきたので、特に高齢者と接することが多かった。一般論と言うか、僕の個人的な肌感覚かも知れないが、概して年齢を重ねるごとにネガティブ思考が強くなるのが人間というものらしい。
少しでも長く元気でいる為に、色々と「こんな事やってみてはどうですか?」と提案するのが、仕事で大きなウエートを占める部分だ。しかし、そんな思いも、「ホントに胸に響いてんの?」って疑いたくなるほどのあまりに乏しいリアクションの前では、ただ白々しい標語のようなのだ。
その地域の魅力とは、結局そこに居る「人」の魅力に他ならない。大都会なら感じにくいが、「地方色」みたいなものはそこに居る人によって醸し出されて、詰まるところそれが人を惹きつける。
その意味で、もしその場所が活気に溢れているなら、それは取りもなおさず、そこに活気ある人がいっぱい居るぞ!ってことなのだ。
現状、小豆島の人がどれくらい活気に溢れて、未来に向けてどれほど目をキラキラさせているかは、僕としては実感出来ていない。知り合いは多いが、住んでいないと空気感までは掴みにくい。
しかし、どの地方も少子高齢化のモデルケースのようになってしまって、いろんな意味で先細りになってきているのは、想像に難くない。
大好きな小豆島がもし、「島ごと限界集落」状態になってしまう事態を思うと、心を抉られる。
何とか力になりたい
なんの力も持たない僕でも、役に立てないか?思いだけは負けません!という気持ちで、「小豆島町地域おこし協力隊員」の募集に飛びついた。
仕事も家族もほっぽらかして大丈夫?とは、もちろん自分でも思うし、実際妻は内心おかんむりである。
その辺の混乱ぶりは、また次回の記事で…。採用か否かの結果報告ももちろん。
第二の人生
だがしかし、そういう突き動かされる壮大な想いがあって、「残りの半生を小豆島に賭けたい。僕の人生は社会貢献に捧げたい。」と思っているのか?と問われれば、決してそういう訳でもない。
辻褄が合ってないようでもあるが、人様の役に立つ仕事こそ尊いという考えは、ある意味「危うい」と思うからだ。
第一、それでは視野を狭くしてしまう。「小豆島をアクティブな人で溢れた島にする」は本当でも、その手段が僕の好きなことであったり得意なことであったりしないことには、エネルギーが削がれてしまう。
つまり、大それたこと考えてるよりも、「好きなんだから仕方ないじゃん!」くらいで丁度良いと思う。
自らアクティブを届けたい
小豆島に深く縁のある方だけでなく、小豆島を〝第二の故郷〟だと感じる方を含めれば、小豆島が「大好き」な人は沢山いると思う。
そこへ向けて、僕が自ら思いっきり楽しみながら、じゃんじゃん発信できたら、良い循環が生まれるのではないだろうか。
だから自分が率先して、小豆島をアクティブに駆け回る。「こんなに動いたらこんなにイキイキしてきました!」を示したい。残念ながら決して毎日イキイキしている訳ではない僕がそうなったら、これほどの説得力は無い筈だ。
森下昌彦(えむもりさん)
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