「最高のカメラとレンズを使えば良い写真が取れる」は、半分は本当だと思う。あくまでも「半分」なのは、もちろん「腕」の方が大切だと思うから。
「腕」とは、知識や技術のことも指すだろうが、それ以上に「センス」だったりもする。要するに「感性」「人間性」「生き様」なのだ。
そんなもの、どうやって磨けば良いのだろうか?
「映画を流し見して感性を磨く」はちょっと無理そう
写真家の高橋伸哉さんという方がいらっしゃって、その方の本には、「情景的シーンを頭に刷り込むために映画をラジオのように流している」と書いてある。
「これはアリかも?」と思って、早速試してみた。
集中したい時
集中なんか出来るわけない。そもそも僕は「ながら勉強」は向いてない人。勉強するとか言いながら、実は深夜放送を聞くことが目的化していた中学生時代。成績が伸びないのは当然だった。
雑用中
映像がある以上、目が引き寄せられてしまう。たとえ簡単な作業でも、両立が難しいのは明白。従って、これもやや無理がある。
ネイチャービデオなら大丈夫?
ならばネイチャービデオはどうかと試してみた。
綺麗な自然の映像に、その環境音が被さったもの。こういう類の映像は概して単調で、ジッと見られないのなら結局その音だけを聞く結果に行き着くのは明白。
川のせせらぎや波の音とかを聞くだけで感性が磨かれるか?と言われれば、癒しにはなるだろうが今回の趣旨からはズレる。
「意識して見る」
結局「意識して見る」を〝意識〟しないと僕の場合効果が薄いことが、突き付けられた格好。要するに、そんなに器用じゃない。
頭が古いのかも知れないが、「見るときは見る」でないと感情が動きにくいではないか!何でもかんでも〝効率命〟では薄っぺらくなってしまう。
例えば、百歩譲ってビジネス本なら許せても、小説をパラパラ読みで終わらせてしまっては、醍醐味とも言うべき機微の部分には踏み込めないだろう。感性どころではなくなって、本末転倒も甚だしい。
そういえば、ある意味とっても怖い記事を見つけたので、最後に貼り付けておく。
森下昌彦(えむもりさん)
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