60歳間近だ。結婚が遅かったので子供もまだ小さい。その点で、自覚が足りない状況になりやすいのだが、もう高齢者の枠に放り込めれても、特に違和感は無いかも知れない(どこまでも抗う気概だけはあるつもり…)。
今後の資金計画の参考に、と例えば本を引っ張り出して来たら、必ず書いてあるのが「収入源を複数持ちなさい」である。
「そんなの知ってるよ」と10年以上前から言ってきた。でも現状は変わらない。さすがに、このままではヤバイ。
肩の力を抜いてもいいのでは?
そこで過去の自分自身の行動の傾向を検証してみる。ネガティブな過去を回想するのではなく、あくまでも「フィードバック」だ。
そもそも、ひとつのことに集中し過ぎる。終身雇用なんてもちろん期待しないのに、やってることはそれにほぼ等しい。「身を捧げている」なんて言われてしまいそうだ。
普通に長時間労働だってやる。心身ともに疲労して当然だ。休みの日にリフレッシュを試みるが、気力が高まるのを待つうちに夕方になってしまう有様だ。ひとつの仕事をこなしながら、同時にサブのスキルを磨いておくなんて芸当は、今の僕にはハードルが高過ぎる。
一生懸命打ち込むこと自体に価値があると思ってきた。それが報われるのは当然だと思ってきたし、実際そういう時代も有ったはずだ。
でも今はそうじゃない。誰かが「一所懸命やってるね」と見てくれているかも知れない。しかし、ただそれだけのことなのだ。会社にとっては「コマ」に過ぎず、「コマにだって人格はあるよ」という声に耳を貸している暇も無かろう。
自分の100%のリソースをぶち込んで、もし討ち死にでもしようものなら悲劇どころでは済まないのだ。
もういい加減自分がやりたい生き方を体現しなければ…。
1.意識的に7割程度に抑える
今更「真面目に働く人ね」と言われても、僕にとっては当たり前。自己効力感や誇りは大切にしたいが、あくまでも自分の内に向けてのパワーにしか成り得ない。フルスロットルで疾走したら、枯渇する前兆すら掴めない。
2.ビジョンを見据える
目の前にあることが、将来のビジョンに直結していれば、それをやることに何の疑いも生じない。要は、やらなくていい事を可能な限り削ぎ落とすのだ。そうすることで、ブレずに走れるようになって安定感が増す。当然スピードは上がるし、実現性もUPする。
3.カーネルサンダース、伊能忠敬を目指す
歴史上の偉人、ケンタッキーフライドチキンのカーネルサンダースと伊能忠敬に共通するのは、高齢になってから偉業を成したこと。出来ない理由に年齢を持ち出してくるのは、一見説得力があるが安易な言い訳だ。諦めるとか何とかの前に、「擦り切れては話になりません」ってことに常に注意を払う必要はある。
〝潰れない〟ことが一番
不器用で融通が効かないし、体力的にも先細り。どうしても卑下してしまいそうになるが、エネルギーの源は言うまでもない「情熱」だ。
僕の場合、まだまだ溢れかえっていると自覚しているが、メンタルがやられたりしたら、一気に底が抜けて取り返しがつかなくなるかも知れない。適度にブレーキが踏める点で、まだ防衛本能が機能しているとも言える。
大丈夫。無力感に取り憑かれたりはしていない。まだ進みます。
森下昌彦(えむもりさん)
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