早朝に小豆島に到着して1日がフルに使える、という意味で、やっぱり重宝するジャンボフェリーの深夜便。
しかし、しっかり寝ないと、眠くてその日が使い物にならない事態になることも…。
どこでも寝てしまえる僕ではあるが、ちょっと試しに、初潜入レポート。「雑魚寝はキツいなぁ…」という方に、実は個室もありますよというお話。
ジャンボフェリーの個室を利用してみた
ジャンボフェリーに女性専用エリアがあることは、一度でも乗ったことがある方なら、目にしたことだろう。
でも、さらにシャワーブース付きの女性専用ルームや、男女共用ではあるが個室があることは、ご存知の方のほうが少ないのではないか?
ジャンボフェリーのサイトを見ても、何故か隅の方にコソッと載っているだけだ。
利用するにはもちろん要予約だが、電話のみの対応となっている。名前を告げて空席を確認してもらい、すぐに予約番号が出された。
当日のカウンターで「個室予約してます」と伝えると、鍵を渡された。個室エリアの場所と、室内のキー返却BOXにキーを置いて下船するルールであることを説明される。
客室デッキの一番下の階(ボーディングブリッジが掛かるところ)に、約20室ほどの個室エリアがある。普段は、すぐに上へ階段を登るので、僕も気づいていなかった。
踏み入れてみると、左右にドアが並んだ廊下が「シーン」としていた。「満員だろう」と勝手に思っていたが、多分、稼働率50%といったところか…?確認はできないが、何となく「気配」というのがある。
部屋に入った印象は、予想通り「狭い。」
まあ、ホントに寝るだけの空間。小さなサイドテーブルがあるが、ほぼ何も置けない。カプセルホテル並み、と言ったところ。けれど、ベッド自体は、180㎝の僕でもそれほど不満はないレベル。もうちょっと幅があって欲しいが…。
袋にシーツが入っているので、それを掛ける。セルフサービスだ。
空調の強弱が、個別には調節できないようだが、風向と風量を変えることはできるので、特に暑くも寒くもない時期なら問題なし。冷暖房がキツ過ぎると、ちょっと気になるかも知れない。
照明を消して、あとはただ「寝る。」個室なので、着替えられることと、照明が真っ暗にできることはメリット。それと、船内放送がやや聞こえにくいのも、どちらかと言うとメリット。「高松到着」で起こされるのは、小豆島行きの人にとっては、迷惑。
狭くても寝られるが…
寝ようとしたら、気づいた。うるさいのだ。
上層のデッキよりも、エンジンに近いからだろうか。それよりも、個室なので音が籠って響いている感じが強い。僕は船好きなので、小さな揺れとエンジン音はむしろ心地良いが、今回は落ち着かなかった。サービスで耳栓が用意されていたが、もともと、余計に頭蓋骨に音が響いてしまう感じがして、あまり好きではない。
まとめ
次の日が、あまりのんびりとはしていられないスケジュールだったので、今回初めてジャンボフェリーの個室を利用してみたわけだが、全体の評価としては、辛うじて及第点、といったところ。
どうしても人の目が気になる方には、利用価値があるだろう。でも、〝チョットうるさい〟のは致命傷。船の構造上の問題もあると思われるので、仕方ないか…。
特に週末は混雑していることが多い深夜便だが、僕の場合は、次回からまた〝陣取り合戦〟に参戦することを決意する結果になった。
体力があるうちは、「雑魚寝バンザイ」といこう。
森下昌彦(えむもりさん)
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