半分だけセルフのレジが出来て「コレや!」と思ったけど… 〜日本の閉塞感の象徴か?〜

よく行く近所のスーパーが改装工事をしているなと思っていたら、レジのシステムが変わっていた。

他のスーパーには「セルフレジ」というのがあるが、全部がセルフだと、戸惑う人続出で「全然スムーズじゃない!」と感じている方は多いと思う。

そんな方でも、コレなら納得。半分だけセルフの「お支払セルフレジ」なるものが登場。画期的だぁ〜!

半分だけセルフのレジが出来て「コレや!」と思ったけど…

説明しよう。カゴに入れた商品を、レジスタッフが「ピッ」と読み込んでくれるところまでは、これまで通り。

そのあと、お金の受渡しのところだけを機械がやってくれる。

混雑時に、1つのレジにふたりのスタッフが付いて、商品を読み込む人とお金を受け取る人に分かれて対応、というシーンをよく見るではないか。あれの後半部分だけを、最初から機械に任せようという仕組みだ。

料金が画面に表示されるので、その通りにお金を投入するだけ。自動販売機や銀行のATMで慣れ親しんだ方法なので、この動作自体に違和感がある人は殆ど居られないだろう。

お金はこちら

ホントに「画期的」なの?

ひと言でいうなら、「とても便利」だ。

やや回転が早くなりそうな気がするし、お店側も業務が減るのは望むところだろう。

しかし、如何せん「どうにも中途半端」だ。否定出来ないだろう。

聞いたところによると、例えば中国の深センなどでは、ほぼ「キャッシュレス」が確立されているらしい。確実に未来が近づいているし、もはやそれは「未来」ではない、とも言える。

全然ビックリしない

日本は地理的にも、常に「ガラパゴス」になりやすい危険と隣り合わせだ。それで失敗してきた過去は、枚挙にいとまがない。

それでも、現実に「ガラケーの方が良かった」とか、「いつの時代やねん?」と突っ込みたくなる発言をする人は少なからず居る。しかも、それが高齢者とは限らない。

「Amazonゴー」も出来るし、ローソンも、スマホ決済で現金授受を省ける店舗の実験を始めたらしい。

それに、少しでも「ついていけない」と感じるなら、それは危険信号だと自覚すべきかも知れない。

黒電話

こんなのじゃダメ!

超高齢化を迎える日本にあって、ただ流されていれば、確実に世界からは大きく遅れるだろう。

イノベーションを起こそうものなら、相当にとんがってないと厳しい。「ゆる〜い」ところからは、ビックリするような良いものは生まれてはこない。

「視野が広〜い」ってことに、自分で制限をかけてはいないか?思いつく限りを超えた視座に立つことを、強く意識していないと気付かないことがあるのだ。

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森下昌彦(えむもりさん)

大阪在住50代。妻と1女1男。  長く医療業界に携わったが、軸足を移すことを模索・実行中。 詳しいプロフィールはこちら