秋は新型iPhone発表の季節である。
今年も大々的に宣伝が飛びまくっている。しかし、よく観察すれば、「宣伝」と言うよりも周りが勝手に騒いでいる様子が見てとれる。
そのへんが、信奉者の多いAppleの思うツボで、実に上手い。
新型iPhone発売でも、iPhone SEを使い続ける理由
さて、現在僕が使っている、iPhone SE 64GB ゴールド(Softbank)の契約更新時期が迫ってきた。ハード面での不満が一切無いのだが、毎月の通信費が高すぎる。
固定費を下げろ
僕の場合、スマホを「通話」で使うことは、極端に少ない。JKじゃあるまいし長電話なんかしないし、家族割があって殆どゼロみたいなものだ。
それでも、月¥8,000は下らない。
自宅のWi-Fi(J-com)が、月¥3,000も掛かっていないのと比べると、バカ高い。
Softbankの更新時期に合わせて、格安SIMに乗り換えようというのは、ごく自然な流れだと思う。
新型を検討したが…
そこに、〝新型iPhoneの誘惑〟である。正直、こころが揺らぐ。
でも待て。もともと固定費削減が大目標なはず。「通信費を削ったが端末代が高かった」では、本末転倒である。
ご存知のように、最近のiPhoneは高い。厳しく言えば、本来の価値以上に高くなっていると思う。
すでに、技術的にかなり熟成されていて、毎年のように革新的機能を盛り込むことは、難しくなっているだろう。素人でも分かる。
それでも、毎年「フルモデルチェンジ」して、目新しさを強調することで購買意欲を煽る。割高なのはブランド料だから、信者はそれを喜んで払う。よく出来ている。
あの巨大な宇宙基地のような本社ビルを維持し、精鋭たちのサラリーを捻出するためのシステムの一部だ。
しかし、僕も信者の一人だが、「一刻も早く最新機種が欲しい」というコアなファンでは無い。
よって、たどり着いた結論は、「まだiPhone SEが使える」なのだ。
SIMロックを解除すれば良い
僕は知らなかったのだが、SIMロックの解除は、Softbankの場合、自分のスマホから「My Softbank」へ入って、そこで「SIMロック解除の手続き」というところで出来るらしい。
分解して、何か「ガチャガチャ」ひねくり回して設定を変える=自分では出来ない、では無いのだ。なんとアナログな頭脳構造よ!
SIMフリーの機種を新たに買わないをいけないと思っていた僕には、降って湧いたような朗報である。
iPhone SEを使い続けるメリット
- abicaseがそのまま使える
- イヤフォンをそのまま使える
- 煩雑な作業を分散できる
僕はiPhone用の本革ケース「abicase」を愛用している。これが使いやすくてお気に入りなのだ。
しかし、本革なのでそれなりに値段が張る。新機種を使うとなれば、当然それに合わせて買い換えないといけないわけだが、それが避けられそうだ。
abicaseのサイトはこちら
また、iPhone7以降の機種には、3.5㎜のイヤフォンジャックが無い。
無いならばアダプターで繋ごう、となるのが賢明ではある。しかし、不思議なもので「この際Bluetoothでも買うか…」と、身の程を超えた出費の方向へ引っ張られる。ノイキャン付きなら、相当なもんだ。危ない、危ない。
さらに、格安SIMに乗り換える作業と、新しい機種にデータを移す作業を分けることが出来る。慣れない事を、全部まとめて短期間に済ませてしまわないといけないのは、ちょっとハードルが高いかも知れない。何しろ〝アナログ頭脳〟なのだ。
自分軸を持って
スマホもインターネットも、結局は発信する道具なのだ。自己成長に使わないのなら、見もしないテレビが一日中点いている状態と同じだ。
最低限そこが叶えられたら、使う機種なんか何でも良いというのも分かるし、iPhoneの最新機種でないとダメだ、というのも分かる。
要は、自分のライフスタイルにマッチしているかどうかを十分に見極めないと、変なことになりそうだ、ということである。
バブリーな空気が怖い
僕は30年ほど前のスキーブームのことをよく覚えているが、あの頃、毎年のようにスキー板やらウェアやらを買い替える人が、結構な人数確かに存在した。
毎年買ったって、少しデザインが変わったくらいで、機能的には殆ど変わりはなかった。それでも買った。
今のApple、あの時のように浮かれて無いかなぁ?って、いちファンとしては心配してしまうのだ。
森下昌彦(えむもりさん)
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