お金が嫌いという人は居ないだろう。好きだし、もちろんたくさん欲しい。
でも、日本では何故か人前でお金の話をするのは、はしたなくてみっともない事である。
そんなことを言っていたら、自然とお金に関する知識が蓄えられなくなるので、僕のような、ちょっと困った大人が量産される。
「今からでも遅くない」と信じて、池上彰さんの本で勉強してみた。早速紹介しよう。
「知らないと損する 池上彰のお金の学校」~意外に知らない基本の基本~
一時期〝時の人〟となった村上世彰氏は、小学生の頃に100万円を渡されて、自分で運用することで学費などを稼ぎ出したというから、それはかなり特異な部類だろう。大学生の頃には、資産が1億円を超えたと聞けば、ほとんどの人は驚いてひっくり返るはずだ。
そこまでのレベルを狙わないにしても、誰からもお金について教えられることなく、自分から勉強するわけでもない状態では、あまりに無防備で怖い。
僕の場合はさらに、ここで発表するのが恥ずかしいほどに、無知でどうしようもない。
「へぇ~、そうだったのか…」あれこれ
昔学校で習った、「公定歩合」という言葉は、最近では使わないそうだ。言うまでもなく、日銀が各銀行にお金を貸すときの金利のことだが、金融の自由化で、金利については各銀行の裁量に任されるところとなったので、日銀が景気をコントロールするという意味合いが薄らいだという訳だ。
「収入」から経費を引いたものが「所得」で、さらにそこから「扶養控除」や「医療費控除」という形で引かれた額に所得税が掛けられる。要は〝まけてくれる〟のだ。
毎年税金を払っているくせに、改めて頭を整理してやっと「なるほどね」と思えることがあって、何とも情けない。
「投資」「保険」「ギャンブル」とか、ストレートに言うと全く興味がない。勉強のつもりで、株をかじってみるくらいした方が良いのだろうか?でも興味ないなら、他に時間を使うべきだろう。
なぜ無知なのか?への言い訳
僕の育った家は商売をしていて、朝から晩まで親が働き通しだった。だから、一所懸命ろくに休まずに働けば何とかなるという思いが刷り込まれたんだと思う。
おまけに、人が良くて無知なうちの親は、多かれ少なかれ〝ハズレ〟を掴まされることもあったようだ。だから、保険屋のオバさんやなんかは、子供の僕の目には、どう見たって詐欺師の顔としか映らなかった。それが、どこかお金を「怖いもの」として、無意識に遠ざけようとしているのかも知れない。
To Do
これから、お金との付き合い方を少しずつ変えていくために、始めようと思うことを挙げてみた。
- お金の勉強のために、自己啓発本の類以外に、お金の本を読む比率を高める。
- ローンをコツコツ返すことで、信用を稼ぐ。
読む本によって、大きく言うと「人格が形作られる」と思う。お金を味方に付けたいのなら、もっと知らないといけないし、もっと好きになるべき。自分の能力の範囲内で、5~6冊も読めば、一端の専門家とまでは言わないにしても、その足元くらいには辿り着けるかもしれない。そうありたい。
僕も住宅ローンを抱えているが、一刻も早く完済しないと不安で仕方ないという感じだ。でも、仮にギリギリであったとしても、毎月返済しているという事実が、信用として積み上がっていく。なるほど、そこが大切なのだ。借金できるのは、信用があるからこそであって、それを裏切らないことで、次の道が開ける。なるほど。
まとめ
中学生レベルには早いかもしれないが、高校生くらいなら十分に読むべき本に挙がってくるし、読み応えもある。
僕のようにレベルの低い人から、高い人の復習用にも、読んで損はないだろう。
これからの世の中、お金との付き合い方は、ますます複雑で重要度も増すはずだ。第二の人生を「お金持ち人生」に転換すべく、マインドチェンジのきっかけに打ってつけの、お勧め本である。
森下昌彦(えむもりさん)
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