表紙をめくると、いきなり「年収は、大人の通信簿」と書いてある。
まあ、その通りだと思う。でも、だからどうしろと言うの?
今更、「複数の収入源があった方が良い」なんて分かってる。
知りたいのは、そこに至るための最初の一歩。ハードルを思いっきり下げた、誰にでも乗り越えられそうな、最初の行動は何なのか?ってこと。
そこを、この本から探ってみた。
「お金のポケットが増える スゴイ!稼ぎ方」を読んだ
結局、仮想〝自分がなりたい人〟を真似る。パクると言うか演じる。どれも一緒だが、〝普通〟の域を突き抜けるくらい「徹底的にやる」というところがキモかと思う。
良好な人間関係
まずは、周りに自分を好きになってもらわないと話にならない。普通、好きでもない人の力になりたいとは思わないからだ。
そう、自分ひとりの力では1ミリたりとも成功に近付けない、と肝に銘じよう。人の力を借りるのは、絶対の前提条件。
好きになってもらおうとするなら、相手に貢献しなくてはならない。いかに相手に喜んでもらうか?という話である。「1分あったら、ひとりの人を喜ばせることができる」の精神で、ポジティブ情報を伝えまくる。それも立派な「貢献」なのだ。
そして、そこには信頼も備わっていないといけない。小さな行動、小さな発言、小さな思いやりが積み重なって、信頼してもらえるようになることを、常に心に留めておくべきだろう。
「諦めない」を決める
この先の人生に変革を起こそうとするなら、先入観を削ぎ落とすことが、必須である。単に〝今までの続き〟でも良いのなら、それも有りだ。でもそうじゃない。先入観はあくまでも過去の上に立脚するもので、この際、過去はあっさり忘れ去るべきものなのだ。
僕たちが向かうべきは〝未来〟だけ。自分の背中を押すための教訓になるならまだ良いが、足枷にしかならないのなら、過去は捨てる。
この時に大切なスピリットが「諦めない」である。「やってみたらダメだった」まではOK。そこで「諦めない」を予め決めておく。決めておくだけで、その後の道の開け方が違ってくるだろう。
「どうせやっても無理」と嘆いているうちは本気じゃない。
追い込まれ、「やるかやらないか?」の決断を迫られ、「やる!」と決めた瞬間に目の前の景色が変わる。決めて、受け入れるところから、現実が動き始めるのだ。
志を持つ
理想の世界を夢見て、それを培養して拡大していかなくてはならない。つまり言葉にして発信して、同志を集めていくのだ。
自分の頭の中に収まりきらない、〝公のプロジェクト〟にまで昇華させる。最初から、それくらいでっかいアドバルーンを上げるつもりだと、動き始めた時のエネルギーがとてつもないものになって、もう簡単には止まらない。ある意味、思う壺だ。やらない手はない。
本当に恥ずかしいことは何かを知っている
「とにかく見切り発車でいいので行動せよ」は、どこの自己啓発本にも書いてある。準備が完璧に整うのを待つ間に、チャンスは遠のくのだ。
「本当にカッコ悪いのは、格好をつけてチャレンジをしない自分を選択したこと」。淀みのない、熱量に溢れた人生を送ることに、ためらいを感じるなんて有り得ない。「恥ずかしい自分」を晒したまま、命の幕を閉じるのは御免なのである。
まとめ
第6章の、『そもそも「稼げる人」って、どんな人?』を中心にまとめてみたが、成功者の「あり方」と「やり方」について特に重要なのは、なにしろ初動が早いことと、止めるのも早いということ。
トライ&エラーの数を重ねることに躊躇いがない。やってみないと向いているかどうかなんて分からないし、出来るかなんてもっと分からない。
変革のための「誰にでも乗り越えられそうな最初の一歩」は、とにかく小さな一歩を踏み出すこと。そのための、「ココロの障壁」を取り除くこと。「踏み出す」と「障壁を取り除く」は表裏一体。同時進行させることで、指数関数的にパワーアップしてくる類のものだ。
もし、ただ指をくわえているだけなら、そんな自分を恥じなければならない。
森下昌彦(えむもりさん)
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