新年のたびに目標を掲げることに、あまり意味を感じない。
いつもゴールを見据えている、意識できている状態を目指すということにおいては、なるほど分からないではない。
でもそれだけでは変われない。
「目標を掲げる」ことの一番の問題は、「それだけで達成した気分になれる」に尽きる。
2021年の目標は「脱・自己啓発本」
例えば本。例えばYouTube動画。モチベーションを高めるためのツールは、いまや何処にでも転がっていて、それ自体の価値は下がってきたと言える。
情報をどれだけインプットしても、知っているだけではゼロ。実行こそが全てなのだ。少しでも実行出来れば確実に前には進む。ゼロよりは断然マシである。
我が家の本棚を見ると、残念ながら何とも寂しい気分になる。耳障りの良い言葉で「背中を押してもらいたい」と思って買ったであろう本たちが、ズラっと揃っている。
それは良いとして、その数パーセントでも実行に移せていれば、もう少し違った人生になっていただろう。
自分を変えずに世界を変える
しかし、「あの時こうしていれば良かった…」には意味がないどころか、将来にわたって自らの足を引っ張り続ける〝悪魔のセンテンス〟だと思っているので、今日この瞬間に前を向けているかどうかだけに注目したい。
具体的には、頭の中だけに収まっている様々な思いを、外界に向けて発露する。そこが全て。
身体を動かすことで外に働きかけることが、結果として世界を変える。本来の自分を表現するだけで、理想的環境に近付けるのだ。
輝かしい未来はホントは自分の中に既にあって、ためらわずに「外に出す」ことで実現される。
その時、きっと本棚の自己啓発本の比率が劇的に下がっているであろう。今日の一歩が、その手始めとなる。
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森下昌彦(えむもりさん)
大阪在住50代。妻と1女1男。
長く医療業界に携わったが、軸足を移すことを模索・実行中。
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