ルミナス神戸2のタダ券をもらった
「タダ券」と言うには語弊がある。正確には、結婚式の引き出物なんかに、「欲しい物を選んで下さい」的なギフトがあろうかと思うが、あれだ。
よほど欲しいモノがあれば別だが、こういうのは〝体験〟を選んだ方が良いと思っている。普段とは違う、ちょっと贅沢なお店での食事とか…。
そこで、妻とルミナス神戸に乗ることにした。ご存知、神戸沖を巡るレストラン船だ。はっきり言って、それほど期待してはいなかったのだが、意外にイケた。身近だが、ちょっと日常とは違う空気感。これはオススメすべきかも知れない。
散策ついでに気軽に行けます
神戸港中突堤の先端に、「神戸メリケンパークオリエンタルホテル」があるが、その2階が旅客ターミナルになっている。そこが発着点だ。
元町駅からゆっくり歩いても20分ほど。この一帯は、関西でもオシャレな街並みの一つとして外せないだろう。遠くはない、歩いた方が良い。
夜景がなくてもロマンチック
「ルミナス神戸2」は外から見たことなら、何度もある。今回初めて分かったが、結構大きな船なのだ。4500トンを超えるらしい。
「2」を名乗るからには間違いなく、2代目だ。僕は、客船を改造してレストラン船に仕立てたものだと、勝手に思っていた。足を踏み入れた第一印象でも、どことなく古い感じも漂っていて確信したが、そうではなく最初からこのために建造された船だそうだ。
神戸沖の大阪湾を周遊するコースや、明石海峡大橋をくぐるコースなどがあるが、まあそれは何処でもいい、って感じもする。乗り込んで席に着いた時点で、もう十分にロマンチックなのだ。ランチ時間のクルーズだったのでもちろん夜景はないが、それはそれで問題無さそうだ。
昼間から飲んでもいいんです
軽くお酒もいただきながら、食事が始まった。あくまでも静かに、いつの間にか船は岸壁を離れていた。
前菜があって、スープがあって、メインのお肉。それだけと言えばそれだけだ。しかし、もちろん不満がある訳ではない。がっつり食べることが目的ではないものの、食事に来たのだ。それに十分応えてくれる内容だと思う。
スタッフの方々の対応も爽やかで、一緒に暮らしながらも落ち着いて話すこともままならない、うちのような夫婦には、とても貴重なリフレッシュにもなった。
喧騒を離れた穴場
特に休日なら、人ごみを離れて落ち着ける場所なんて、そうあるものではない。時間もお金も掛かってしまう。
そんな時に、繁華街のすぐ近くながら、こんなにも落ち着ける場所があるのは貴重だ。非日常感に、会話も弾むという効果も期待できる。
2時間ほどで、一人4000円くらい。全然高くはないと感じた。古女房と言っては失礼だが、そんな夫婦でもちょっと新鮮さを感じることができた僕が言うのだから、間違いないと思う。
余韻を楽しみましょう
余計なお世話だが、食べるだけ食べたらさっさと帰る、なんてことはしない方が良い。
美しく蘇った神戸を楽しむことは、それだけで今の幸せを噛みしめることにも繋がる。
こういう時は、あまりセカセカしてはならない。当然だ。
森下昌彦(えむもりさん)
最新記事 by 森下昌彦(えむもりさん) (全て見る)
- 「この曲は現在、この国または地域で入手できません」ってなんだ? 〜iPhoneで音楽が聴けない時の対処法〜 - 2022年1月23日
- ドイツ人はなぜ「自己肯定感」が高いのか 〜ドイツ車に乗ってもドイツ人の様にはなれなかった僕が今思うこと - 2022年1月16日
- 年賀状作りはオワコンなのに、僕がそれをやめない理由 - 2022年1月8日