「有能な人=マルチタスクをバリバリとこなす人」というイメージを持ってしまうことは多いと思う。
しかし、どんなハイスペック脳を持ってしても、その一瞬一瞬に処理できる事柄は一つだけ。
そこを見失ってしまうと、自分の無能感ばかりをクローズアップしかねない。
「脱マルチタスク」のすすめ
この春転職した僕が、今更ながら感じたことは「世の中にはすごい人がたくさん居るなぁ」ってこと。もちろん、先輩たちのことだ。
失礼ながら、誰もが社会的ステータスが高いと認める職種であるとは言い難い。それでもド素人からすれば、神業の連続で、もう自分の周りはスーパーマンだらけなのだ。
当然ながら、その領域に少しでも早く近付こうとする訳だが、そんな時、出来ない自分にばかりフォーカスしてしまうと、メンタルが保たないのである。
一足飛びを目指さない
スーパーマンの能力が10として、自分は1しか無いとしよう。いきなりそれを8や9にしようとしても、目の前に積まれた問題の多さに怖気付くばかりで、むしろ足は重くなる。
だから、出来るであろう最低ラインの目標を設定して、とりあえず今日は1.1くらいになればそれで良しとする。
僕の場合の具体的な例を挙げると、「今日会社で最初に会った人に、大きな声で挨拶しよう」とか、小学生か!とツッコミが入りそうなレベルのことばかりだ。
前進
山のように積み重なったタスクも、たった1つを片付けるところから始めないと、いつまでも大きな山のままである。
どんなに小さな一歩でも、前進した事に変わりはなく、それなりに自己肯定は出来る。自信を失わずに小さな一歩を継続することの先にのみ、夢の実現が待っていることを、改めて思い返そう。
そう、今なすべき目の前のことが、真っ直ぐに夢へと続く途上にあるなら、微塵の苦も感じること無くさっさと終わらせてしまえるに違いない。
自分を俯瞰してみよう
もし、「なんだか最近辛いなぁ」と感じることがあるなら、少し針路がずれているのかも知れない。
生活のためのライスワークも勿論必要である。でも大半がそれだと、心の底から楽しいと思える充実人生からは遠のくだろう。
目の前の今なすべきたった一つのことに集中すること、そしてその行動によって夢へ一歩近付くことが実感出来ていること。
それだけあれば、今日は最高の1日に違いない。明日も明後日もそれを目指せば良いだけだ。
自ずと最高の人生が繰り広げられる。
森下昌彦(えむもりさん)
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