書店で本を買うと、一緒に小冊子を付けてくれることがある。要は宣伝のチラシ的なものだが、僕の場合は、大抵すぐに捨ててしまう。
ジュンク堂でもらった「honto plus」という冊子。それなのに、この時はなぜかパラパラと開いてみた。そんな気軽な感じで覗いただけなのに、凄まじくドッキドキしたではないか!不意を食らってしまった。
出会いは、意図しないまったく偶然から生まれることも多いのだ。
珠玉のキーワードが満載
そこに載っていた遠山正道さんという方、ご存知「スープストックトーキョー」の社長さんだ。会社員時代に社内ベンチャー起業の形で社長さんになられたそうだ。
遠山さんのご紹介
僕には、社内ベンチャーが何なのか、大手商社勤めとはどういうことなのか、MBOがどうしたとか、よく分からないことだらけで、かなり〝世界が違う感〟が漂っている。しかし、同時にそこには、グッと心を掴まれる、熱を伴った言葉が散りばめられていた。
スープストックトーキョーも、それに続くネクタイブランドも、リサイクルショップも、自分が心からやりたいことにこだわって起したもので、「世の中にないものを突き詰めたい」「世の中の体温を上げる」というコンセプトに基づいた、情熱に裏打ちされた思いが起動力となっている。
僕にも出来そうな気になる
「流行っているから」「売れそうだから」という理屈づめの案は、他の理屈で覆されるが、個人の情熱は覆しようがない。そんな言葉を聞かされては、動かない訳にはいかない。さらに、本流のちょっと脇にある、〝誰からも頼まれない仕事〟を率先して楽しむと良い、という言葉は、なんとも僕の心に刺さる。
ある意味「実証済み」
もう10年以上前の話になったが、僕は自分の結婚披露宴で、新郎の立場ながら、結構喋りまくった。企画・打ち合わせの段階から積極的に首を突っ込んで、当日も司会の方以上の奮闘ぶりだったと自負する。嬉しかったし、出席していただいた方に喜んで欲しかったのはもちろんだが、オリジナル、サプライズが大好きな、要するに〝面白がりたい人〟なのだ。大阪弁で言うところの、「いちびり」でもあるが、与えられたものを受け入れているだけ、特にお祝いの席など、盛り上げるべき時にじっと座っているだけという態度は、最も気が利かず、かつ粋じゃない、はっきり言えば知的じゃないものとして、僕は妬んでいる。自由に出来て、特に責任を持つ必要もなく、うまくいけば喜んでもらえて自分も嬉しい。ここで腰が引けてしまう人の、気が知れないというものだ。
自分の真髄を解放する時
そう、僕に対して、いつもなんとなく隅の方で静かに座っている、という印象を持っている方がいらっしゃるとしたら、それは少し違う。その姿はとても僅かな一面に過ぎず、決して「いつも」ではない。
むしろ僕が解放されるのは、その「いちびり」側にある時で、そこに活路を見出すことが、今後の人生を大きく左右するとさえ思っている。
そう、僕にも出来そうな気がしてきているのである。
なぜなら、人生こそがまさに「お祝いの席」なのだ。自分で盛り上げなくてどうする。好きなこと、やりたいことで、自分の人生を取り戻すのだ。考えるだけで、めっちゃわくわくする。もうこの段階で、気持ち良いのだ。
「勝手にメンター」は複数居ても問題なし
余談のうちかも知れないが、この遠山さんは、「瀬戸内国際芸術祭2016」に「檸檬ホテル」(豊島)という作品を発表されているそうで、小豆島ともちょっと絡んでおられるではないか。僕にとっては、まさに〝要注意人物〟だ。お会いできるチャンスを狙ってみよう。
瞬時に気持ちをピークに引き上げてくれた本のご紹介
セクシープロジェクト
そして
森下昌彦(えむもりさん)
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