昼間っから酒を飲んでる人に、無条件に嫌悪感を覚えてしまっていたのが、これまでの僕だった。
でも、今は違う。大人であるかどうかは、許容範囲の広さが示してくれるということだ。
酒についてだけではないが、どんなシチュエーションかとか、ちゃんと風景に溶け込んでいるかとか、要するにデザインされたものなら、何でも有りなのだ。
人生は謳歌しなくてはならない。何度もあるもんではないのだから…。
ニュースポット静かに出現
小豆島・坂手には、自家製ビールの醸造所があって、ビールはもちろんのこと、軽く食事だっていただける。
家での晩酌も、それなりに美味しいのはもちろんだ。でも、「誰と」「何処で」「どんなふうに」の要素が高まれば、人生の彩りがぐっと深まる。大げさじゃない。「まめまめびーる」がくれる、豊かな瞬間をご紹介する。
「美井戸神社」というところがある。港から坂を登って、歩いても5分くらいの近さだ。
瀬戸芸の作品である「アンガー・フロム・ザ・ボトム」というのが大きく鎮座している。会期はとっくに終わっているが、コンスタントに観光客の姿を目にする。
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その美井戸神社からは目と鼻の先、看板を見つけるのは容易いはずだ。
古民家を改築した、といった雰囲気の建物だか、非常に小ざっぱりとしていて、清潔感あふれる佇まい。
板壁と漆喰の、白黒のコントラストが目に鮮やかで、何処か懐かしい気さえする。
入り口を入った所がカウンター。ふと横を見ると、醸造タンクが「ドーン」と据えられているのが、否応なく目に入る。
美味しいに決まってるやん、この雰囲気
4種類ほどあるビールの中から、一番オーソドックスそうな、「きんまめまめ」をチョイス。つまみに「まめまめセット」をプラスした。
応対してくれたのは、店主中田さんの奥さん(美人!)。この日はご主人がお出かけ中だったようで、奥さんが一人でお店を切り盛りされていた。
メチャメチャいい雰囲気。そのお店が五感にどう響いてくるか、というのは、そこに居る人の想いと空気感が滲み出て醸されていくんだ、ということを強く感じる。当たり前か…。
僕はFBを通じてこのお店を知ることになったので、中田さんとは直接の面識はない。しかし、以前よりいつか是非お会いしたい方のお一人として、リストアップされている。ファーストコンタクトだったが、ちょっと空振り。
なんで小豆島?なんでビール?しかも移住者ですよね?
聞いて見たいことはいくらでもあるので、次回のチャンスを楽しみにすることにする。
こんな空間を作ってみたいなぁ
店内での食事スペースは、オールテラス!つまり外!
ビールは、本来空の下で飲むのが正当なのでは?と勝手に根拠づけてしまいたくなるほどの快適さ。海を見下ろす緩やかな坂の具合が、また何とものんびりしていて、呼吸がすごくゆっくりしていく気分。
「まめまめセット」は、唐揚げが付くそうだが、売り切れだったので、ちょっと値引きしてくれた。
美味しいし、もちろん肝心のビールもきめ細やかで、口当たりの柔らかいスッキリさが気に入った。
人生の行き着くところの、ひとつの理想形
以前紹介した「大阪屋」とともに、坂手で外せないお立ち寄りスポットだと確信する。
「豊か」とは、つまりこういうことではないかと思える。ゆったりした時間の中で、確かなものを味わえる。こういうのの積み重ねが、「幸せ」なんだよなぁ。結局そういうことなんだ。
ただ、車の時はグッと衝動を押さえ込まないといけない。〝酒呑み〟の理性が試される場面だ。今時、それは当たり前なので、ハメを外さないように…。もちろん自転車だって同じだ。ルールを守って、「ゆっくり安全、小豆島。」
よろしく。
夏の間は、坂手港に屋台としても出店なさっているので、より利用しやすいはずだ。
お試しを…。
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森下昌彦(えむもりさん)
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