「自分はこの程度の筈ではないんだけどなぁ…」と感じている方は、多いのではないだろうか。
決して自惚れている訳ではなく、誰もが備えている脳のポテンシャルを、発揮し切れていないだけなのだ。
なぜ発揮できないのか?
答えはひとつ。自分でブレーキを掛けてしまっているのだ。ならば、そのブレーキをを外せば良い。
その最も簡単な方法のひとつが、「暗示作戦」である。
特段意識しなくても何でも出来る
本来、人間はその脳の能力の1割も使っていない、と言われている。
そんなことをどうやって調べるのか、信憑性が高いのか低いのか、この際それは置いておくにしても、確かに、いちいち全ての行動を「決断」して「実行」に移して…なんてことをしていたら、すぐにオーバーヒートしてしまいそうだ。
出掛けるときに玄関のカギをしたかどうかなんて覚えていないし、左右どちらの靴から先に履いたかも覚えていない。
今これを書いているカフェに、どこを通ってやって来たのかさえ、しっかり振り返ってやっと思い出せる。つまり無意識だ。自動制御の機械みたいなもんだ。
無意識を意識的に膨らませる
無意識=潜在意識である。よく氷山に例えられる、あれである。
自分が意識できている顕在意識をフル活用しても、それは海面上に出ている僅かな部分でしかないので所詮知れている。
そこで、水面下の見えない部分に働きかけて、抜群にいい情報をどんどん注ぎ込む。自動制御のコントロールタワーのスペックを、最新最強バージョンにアップデートし続けるのだ。
そのコントロールタワーであるが、多くの場合、強力なブレーキが標準装備となっている。スピードが出過ぎないように止める、もっと言えば、走り出す前から動けないように止めておくのが最優先課題となっている。
人間も含めて動物は、今の状況が維持された方が安全なのだ。だから新しい領域に踏み出すのが怖い。「危険だからやらない方がいい」とプログラムされているのだから、自分のせいだけではない。
そこで「暗示作戦」の登場である。
「危険だからやらない方がいい」を「やっても大丈夫」「必ず出来る」に置き換えていく。
しつこく語りかけよ
野村監督譲りの、「ささやき戦術」こそ抜群に効果的に違いない。自分を煽て、すかしてその気にさせる。
しっかり声に出した方が、より良いだろう。「最高や」「絶対できる」「日本一!」何でもいい。
どうせ誰も聞いていない。言ったもん勝ちだ。
言葉の良し悪しが、心のベースを作っていく
いちばん身近で、かつ信頼の置ける単位である家族に、そういった言葉を掛けられる人でありたい。
だから、新婚でもないのに、今でも歯の浮いたようなことを敢えて言う。子供たちにも、満足いく結果にならなかったとしても、「やった、頑張った!」と大騒ぎして見せる。
僕は家族のリーダーだし、応援団長だ。
飛び抜けた才能があるかどうかじゃなく、持てる力をフルに発揮できることが素晴らしいのだと、伝えて行きたい。
手を取り合って、みんなで頑張る空気感を醸していきたいのだ。
森下昌彦(えむもりさん)
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