「幸せを買う方法」なんて聞いたら、かなり胡散臭いと感じるのが普通かも知れない。でも、そのヒントになりそうなことは、探せばどこかに埋まっているものだ。
「TED」に、そのきっかけを貰ったかも知れない。早速紹介する。
「TED」って何?
「TED」と聞いてピンっとくる人は、かなりの強者だと僕は思ってしまう。
世界を舞台に時代をリードする、起業家や研究者などが集う、世界最高峰のカンファレンスだそうだ。
高額な参加費を必要として、それだけでかなり縁遠いが、今ではその動画を無料で見ることが出来る。
「インターネット時代万歳!」なのだ。
お金で幸せが買えるなら、買ってみたい
その中で特に目に付いたのが、「幸せをお金で買う方法」
一般的には、「お金で幸せは買えない」というのが、理性的で毒されていない大人が持つ意見であろう。
特に日本人は、お金の裏側には常に「暗部」がある、と信じていて、どちらかと言うと、人前でお金の話をすることさえはばかる、という方が多いと感じる。
だから、「お金で幸せが買える!」なんて大声で言ったら、はしたないのだ。
でも、買える。その方法が紹介されているから、覗いて欲しい。
実験
何人かにお金を持たせて、ふたつのグループに分ける。そして一方に「自分のためだけに使いなさい」と告げ、もう一方には「他人のためだけに使いなさい」と指示を出す。
その前後で主観的な幸福度を比べる、というものだが、その結果には大きな驚きを伴う。
通常、お金は自分のために使うだろうし、もちろん欲しいものを買う訳だから、それなりの満足感が得られて当然だろう。ところが、その時の「幸福感」という尺度で眺めた場合、そこにはほぼ何の変化も見られないらしい。
それよりもむしろ、他人のために使った方が「幸福度」が上がるということだ。
そして、その傾向は、世界中のほぼどこの国においても当てはまる、らしい。さらに付け加えるべきは、その金額の多少にも左右されない、という点で、これはもう特筆ものだ。
つまり、どんなに文化的背景が異なっていようが、経済的に恵まれていようとなかろうと、社交的で利他的なことこそが、幸せであることの条件と言えそうだ。
人間の本質に迫る
僕は、スピリチュアルな本も大好きで、宗教的かつ哲学的な話には興味をそそられるが、確かに、人間の最大級の欲望は、人に尽くすこと、貢献すること、なんて書いてある。
なかなかその境地に達することは難しくて、本当のところ、僕は際限ない欲念と邪心にまみれている。
「幸せを買う」というのは、つまりお金との付き合い方を整える、ということなのかも知れない。
気付きを行動へ落とし込んでみる
ちょっとした出費を、買い食いではなく、家族の笑顔の方へ振り分けてみようとか、寄付や義援金にしようとか、少しだけ方向を変えてみて、習慣化することを目指してみることにする。
自己投資との両立を図りながら実行することで、何かココロの落ち着き度合いに変化が現れることを期待したい。
森下昌彦(えむもりさん)
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