我が地元大阪は、この数年インバウンドの波が押し寄せて、街の風景まで様変わりしている。
自分軸がしっかりしていさえすれば、あまり惑わされることもないので、「ウエルカム」なのだ。街が賑わって、お金も落としてくれるなら、良いこと尽くめだ。あんまり関係ないけどね…。
「ドン・キホーテ」の不夜城の如きイルミネーションに思う
天王寺に、驚安の殿堂「ドン・キホーテ」が出来て、もう一年以上になる。近くを歩いた時、何となく覗いてみたのだが、多分もう行くことは無いだろう、というのが正直な印象だ。
世界が違う
決定的に何かがダメな訳ではない。お客さんが外国人ばかりでイヤとか、そんな人種差別的思想を持ってもいない。
買い物するという体験に、「喜び」とか「ワクワク」が伴わないのだ。
安いことが全てに優先するという方なら、何ら問題ない。でも僕は違うし、そういう方も多いと思う。
なぜ、新築の建物であるにも関わらず、わざわざお決まりの煩雑な陳列をするのか?ドン・キホーテ共通のイメージを大切にしたいのだろうか?
払った金額と同等の、あるいはそれ以上の価値が得られるところが、買い物の楽しさであると思うのだが、「安さがすべて」って発想は哀しい上に浅い。
違う価値観を持った星の人が集まる所、という気がする。世界が違う。真夜中でも煌々と灯る照明が、違和感たっぷりである。
いつでも幸せでいたい
自分は、お店にとっての〝ターゲット〟ではない、というだけのことだ。目に止めることなくスルー出来る問題ではある。
しかし、街の空気感が、決して品が良いとは言い難い方向に振れていくのは、ちょっと残念なこと。
「100均」とか「激安」ばかりが増えたら、財布の中身も増えてみんな幸せになる?そんなこと、ある訳がないのは歴然としている。
まとめ
ドンキでロレックスを買ったら、自慢したくもない。むしろ恥ずかしい。
僕はパン好きなので、バルミューダのトースターが欲しいと思っているが、ドンキに売っていた。
そうか、「高級時計」も「高級家電」も、ブランドだから高級なのではない。どこで売っているから高級なのでもない。買う人が高級だから高級なのだ。
強面で成金のオッチャンが着けてるイメージの強いロレックス。微妙だし、際どいなぁ…。
森下昌彦(えむもりさん)
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