発明王エジソンは、何度失敗しようがとにかく挑戦し続けたことで知られる。
やってもやっても結果が出なければ、多くの人は「もうダメだ」と挫折する。
それでも諦めないでいられるのは、レジリエンス(心のしなやかさ)が高いこともあろうが、現実をポジティブに捉える能力が優っていることが大きく関わっている。
行動力を上げるために、現実はたったひとつではないことに気付こう
例えば、100回挑んでダメなら、「こんなにやってるのに…」となるところを、「ダメな方法を100個も発見できた!」「成功に100歩も近づけた!」と受け取れるので、落ち込むどころかモチペーションはむしろ上がる。
最強、怖いもの無しである。
現実はひとつしか無いはずなのに、捉え方が180度違うことで、結果には数倍もの差がつく。
変化が怖い
人間も含めて、動物はみな基本的に変化を嫌う。新しい扉を「グッと」押すことに、少なからぬ戸惑いを覚えるのは確かだ。
面接を受けるとしよう。資格試験でも就職でも、緊張することは避けられそうも無い。
しかしその時、想像に難くない「上手くいかなかったらどうしよう…」という思考を、上手くいった先の輝ける未来に注目する回路に切り替えることが可能なら、扉の重さは、すぐにでもワクワクに取って代わられる。
行動なくして、改善は有り得ない。人生をより良く変えるための第一歩は、行動に他ならない。
行動を後押ししてくれる現実を、選択できる権利が、我々の手の中にある。どうしても、最初の一歩にスピード感を欠くことが多いのなら、それは選択すべき現実を見誤っているのかも知れない。
先は長いという錯覚
それと、あとひとつ。
行動を継続したからといって、それに比例して成果がどんどん積み重なっていく訳ではない。急成長に転ずる一点を通過するまでは、見かけ上ほとんど何も変わっていない状態が続くことを覚悟しておく必要があろう。
そこを踏まえていないと、結果を急ぐあまり息切れ必至となってしまう。
「どれだけやってもダメだ」と思うか、「急成長の寸前まで来た」と思うか。
現実を選ぶ
物事をポジティブに捉えられるかどうかは、性格が大きく関わると思う。でも、「いくつもの現実から自分でひとつを選択する」という境地に合点がいくようになると、それは単なるテクニックに過ぎず、自在に最善のルートを進むことが出来るだろう。
視野が広がると、穏やかに冷静でいられるようになるのも、良き副産物かも知れない。
上からも下からも、右からも左からも、そして斜めからも。
自分とは違う視座からの世界。その方がずっと広くて大きいのだということを、ややもすれば忘れがちな自分の心に警鐘を。
森下昌彦(えむもりさん)
最新記事 by 森下昌彦(えむもりさん) (全て見る)
- 「この曲は現在、この国または地域で入手できません」ってなんだ? 〜iPhoneで音楽が聴けない時の対処法〜 - 2022年1月23日
- ドイツ人はなぜ「自己肯定感」が高いのか 〜ドイツ車に乗ってもドイツ人の様にはなれなかった僕が今思うこと - 2022年1月16日
- 年賀状作りはオワコンなのに、僕がそれをやめない理由 - 2022年1月8日