新しいiPhoneを使うなら、旧iPhoneからデータを引き継がなければならない。
今回、iPhone SE 64GB ゴールドからiPhone SE 64GB ローズゴールドへ移行する時も、勿論そうしたけれど、「ミュージック」の中身が移ってくれない。
長年の僕のCDライブラリーが、永遠に葬り去られる危機である。
えらいこっちゃぁ~!
CDはかさ張る
詳しく説明する。
そもそも、数年前から手持ちのCDを減らすために、「iTunesに取り込んで現物は売る」という作業を繰り返してきた。
断捨離だ。
iTunesは、僕がiPhoneを使い始めた当初からの継続使用である、iTunes for Windows。
Windows PCとiPhoneを、ケーブルで繋いで同期してきた。
瀕死のPC
ところが、そのWindows PCの調子が危うくなってきたのだ。
1時間弱の音楽CD1枚を取り込むのに、4~5分もかかる。以前は1分半くらいだった。
天寿を全うする日が迫っていることは明らか。根を上げてしまう前にさっさと完了しておきたい、と思っていた矢先、ついに起動しなくなった。ご臨終である。
ここで、僕の積年のコレクションは、旧iPhoneの「ミュージック」の中に残るのみとなった。
そこに登場した、新iPhone。SoftBankの料金が高いじゃないか!と、満を持しての SIMフリー機である。
その新iPhoneを、クイックスタートでセットアップしたら、音楽のデータが移行してくれないのである。
厳密には、ネット経由でダウンロードした曲のみ成功していた。ただし、僕はほとんど買ったことが無いので、ミュージックのストレージは「スカスカ」状態である。
さて、困った。
妙案がない
そこで僕が考えたこと。
Mac用CDドライブを買って取り込む。
しかし、前述したように、すでに取り込んだCDは、その都度ブックオフに持って行った。だから、手元にあるのは残りのわずか。
どうせ大部分を失ってしまうことに変わりはない。そのためだけに買うのもなぁ…。
その後あまり使いそうにないので、購入には躊躇してしまう。
Apple Storeに相談
心斎橋のApple Storeに行って尋ねてみたら、「新たにCDを取り込まないと復元できない」という返事。
クラッシュしたんだから、取り込めない。取り込むべきCDも、すでに手元には無い。
八方塞がりで、いよいよ万事休したか?
発見!
それでも、半ばヤケクソで検索したら、出て来ました救世主。その名も「Any Trans」である。
“AnyTransはデータ移行の壁を打ち破って、ファイルを自由にiOSデバイス、Android端末、コンピュータ、さらにクラウドサービスの間で制限なしで移行することを実現しました。” (Webより引用)
これや、これや!夢のようなことが書いてある。
¥3,980と、そこそこの値段だが、仕方ない。全部復元できるなら、安いもの。
できた!
僕のMacBook Airにインストールして、旧iPhoneとケーブル接続する。あとは、ポンポンと2~3回クリックしただけ。
完了である。
ウイルスの問題とか、よく分からないので、あくまで自己責任の範囲内でお願いしたいが、とてもよく出来ている。
僕の抱えていた問題は、いとも簡単に一瞬で解決できた。
まとめ
Apple Storeにも匙を投げられて、正直なところほとんど諦めていた。
サードパーティの情報を、わざわざ提供することはないというだけなのかも知れないが、しっかり調べれば〝奥の手〟が見つかることもある、ということが経験できた。
今回の教訓は、2つ。
1つは、「準備せよ。」
PCのクラッシュ寸前を認識できていたのに、対応が遅れたので泥沼にはまった。
もう1つは、「調べよ。」
必死になって考えたら、なんとかなる。ダメだとしたら仕方ないが、そのプロセスは次に活きるはず。
総括すると、ほんとにデジタルの時代で良かったなぁ…、ってことになる。
昔持っていたアナログレコードなんて、影も形もなくなった。デジタルは影も形もなくなっているにも関わらず、データは生き続けている。
準備と具体的な対応次第で、未来の形が大きく変わり得る。
森下昌彦(えむもりさん)
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